思い出づくり
彼が、私に想いを告げてくれて、私たちは両想いということを知った。 それをきっかけに私たちは恋人同士になった。それは、今よりちょっと前の話。 そこから親密になることはあっという間で。 ほぼ毎週、空いている時間があれば、二 …
0729ハク誕生祝
彼が、私に想いを告げてくれて、私たちは両想いということを知った。 それをきっかけに私たちは恋人同士になった。それは、今よりちょっと前の話。 そこから親密になることはあっという間で。 ほぼ毎週、空いている時間があれば、二 …
蒸し暑い風と照り付ける太陽の元、ハクの相棒であるクロに乗って、水族館まで避暑に訪れた。 何でも新しく出来た水族館らしく、幻想的な空間が話題らしい。この前番組で取材させてもらって以来、私もこの水族館が好きになった。中に入れ …
☆☆☆☆☆ 7月28日、23時50分。ハクは自宅を出て、空へ飛び出す。汗ばむ時期でも、風が吹けばまだ涼しかった。 目的地に近づくと、部屋の電気がパッと点いた。それを見てハクは微笑んだ。 ☆☆☆☆☆ 7月28日、23 …
「ハク、今欲しいものある?」 「急にどうした?」 「え!あ、別に、ちょっと聞きたくて。」 近くのカレンダーを見たハクは、どうやら私の質問の意図に気付いたらしい。言いかけた言葉を遮るように、私は慌てて言葉を続けた。 「何で …
今日はハクの誕生日。 私は是非お祝いしたくて 事前に「とあるプレゼント」を用意していた。 勿論当日のアポイントメントもしっかりと取り、準備は万全だった。 ーーハクは、喜んでくれるだろうか。 私は期待半分、不安半分といっ …
近頃変な人が会社の前にいる。 自分の気のせいかもしれないと思ったけれど行く時も帰る時も同じ背格好の少し小太りな男性がビルの前で携帯を見つめている姿を何度も見かけては近くに職場があるんだろうと思っていたけれどその人は一週 …
「ただいま」 部屋の電気が付いているのに、彼女の気配はない。感じるのはほのかに漂う甘い香りだけだ。約束の時間よりも遅くなってしまったからへそを曲げて帰ってしまったのだろうか?いや、アイツに限ってそんなことないだろう。過っ …
「お待たせー、こっちから誘ったのに待たせて悪かったね。」 そう言いながらレストランの個室に入って来たのは、ジュンさんだ。後ろから少し遅れてハクも入ってくる。「いえ、大して待ってないですので全然大丈夫です。無事に来られて良 …
どうしよう。 カレンダーの日付が一日進むたびに、ぐるぐると私の脳を言いようのない不安が支配していく。仕事の締め切りではない。もっと、個人的でプライベートで、えぇっと……「社長~。ハクさんの誕生日、なにをするかもう決めま …